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全広連名古屋大会レポート

表彰式

表彰式の様子

5月14〜16日の3日間、名古屋市で第62回全日本広告連盟名古屋大会が開催され、新潟広告協会からは11社23人が参加した。参加した協会幹事・T氏がレポートする。

◎新潟日報社の「いのちを話そう」が全広連特別賞受賞
 大会初日の式典では、新潟広告協会から推薦された新潟日報社の広告企画「いのちを話そう」が第8回鈴木三郎助大賞の審査員特別賞を受賞した。
 鈴木三郎助大賞は、全国の広告協会会員各社が実施し成果を挙げた広告キャンペーンを顕彰するもので、特別賞は特に活動が評価されたものに贈られる。
 表彰式には、新潟日報社広告事業本部の小林亜希子部長代理が登壇し、大平明全広連理事長から表彰盾と副賞を受け取った。
 「いのちを話そう」キャンペーンは、新潟県の高い自殺率を受け2011年に開始。「生きていく尊さ」を新潟日報紙面や県内各地でのイベントを通じて3年間にわたり訴え続けたキャンペーンで、のべ226の企業・団体の協賛に支えられた。全広連審査委員会では、「重いテーマを長期間、継続的に取り上げ、解決に向けて活動を続けた新聞社の使命感あふれる秀悦なキャンペーン」と評価した。なお副賞は「新潟いのちの電話」「新潟NPO協会」に贈られた。
 式典後は、トヨタ自動車名誉会長 張富士夫氏が記念講演、アメリカにおいて地元と協調して業績を上げた体験を語った。

◎圧巻!「ものづくり」の地
 今大会のテーマキーワードは「ものづくり」。式典当日の午後は「愛知のチカラ体感セミナー」と銘打ち、トヨタ博物館、三菱重工航空宇宙システム工場、パチンコミュージアム、リニア・鉄道館などのコースに分かれ見学した。新潟広告協会では、東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまで「高速鉄道技術の進歩」を展示するJR東海の「リニア・鉄道館」を見学した。
 入場すると正面には世界最高速度を記録した3つの車両がシンボルとして配置されている。C62形式蒸気機関車は狭軌鉄道の蒸気機関車としての世界最高速度(129km/h)を記録した。また955形新幹線試験電車(300X)は、高速鉄道システムを追求するために開発された試験車両で、1996年に電車方式による当時の世界最高速度(443km/h)を記録した。
 超電導リニアMLX01-1は、車体の超電導磁石と地上のコイルとの間に生じる磁力で車体を浮上させて走る超電導リニアで、2003年山梨リニア実験線で鉄道の世界最高速度(581km/h)を記録している。
 歴代の新幹線、在来線を含め多くの実物車両を見学し、いろいろな角度からの「ものづくり」を実感した。
 翌日のエクスカーションでも、筆者らは「有松絞」の産地を訪問。東海道沿いに開けた有松の町は、和装に欠かせない帯揚げなど、いまも全国生産の8割を占めるという。94歳のご婦人が細かな手作業を披露、ここにもものづくりの息遣いを感じた。

◎“名古屋めし”を堪能
 名古屋といえば八丁味噌、溜り醤油、名古屋コーチン、かしわ鶏肉など独特な食文化があり、「愛・地球博」を契機に「名古屋めし」という言葉が一気に広がった。
 名古屋観光ホテルで開催された懇親会でもメイン会場に加えて、名古屋めし特設会場も用意され、味噌煮込みうどん、どて煮、天むす、手羽先唐揚げ、あんかけスパゲッティ、味噌カツ、ひつまぶし、ラーメン、やきとりなどに参加者は舌鼓を打っていた。
 また二次会では夜の町に繰り出して、シメのベトコンラーメン(にんにくたっぷりで“ベストコンディション”が期待できることが名称の由来)、好来ラーメン、台湾ラーメンを堪能。名古屋経済の活性化に大いに貢献してきた。