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「ドナルド・キーン・センター柏崎」見学会

ニューヨークの自宅を再現

ニューヨークの自宅を再現

集合写真

集合写真

 今年の9月、柏崎に「ドナルド・キーン・センター柏崎」が開館しました。日本の古典から近代、現代文学までを幅広く世界に発信してきた日本文学者、ドナルド・キーン先生のこれまでの業績を紹介する施設です。
 11月15日、新潟広告協会のバス見学会で開館以来賑わうキーン・センターを訪問しました。あいにくの土砂降りの雨でしたが、40名ほどが参加しました。
 新潟市からバスで1時間少々、キーン・センターに着くと、センターの館長でもあるブルボンの吉田社長にお迎えいただきました。まずは200インチの大型モニターのある映像ホールで、キーン先生と日本、そして柏崎の結びつきを館長からご説明いただきます。
 大英博物館に眠っていた古浄瑠璃「弘知法印御伝記」の台本。その三百年ぶりの復活上演を目指すさまざまな人たちのつながりを通じて、キーン先生と柏崎との絆が生まれます。まるでそれ自体が一つの文学作品であるかのような、ドラマチックなエピソードです。大型モニターで上映される映像も印象的でした。
 つづいてフロアを移り、キーン先生のニューヨークの書斎を再現した部屋を見学します。本棚や机はもちろん、部屋の扉まで実物を運んできたものです。書斎の椅子に腰かけて記念撮影も行いました。
 そしてメインの展示ホール。源氏物語から三島由紀夫まで幅広いキーン先生の業績をたどります。川端康成や谷崎潤一郎、三島由紀夫などの日本の作家たちと、若いキーンさんの交流の息づかいが感じられるスペースです。
 館内には他にも貴重な映像のアーカイブがあり、自由に視聴可能です。またセンターでは、文学や音楽に関連するイベントも時々行われてい るそうです。
 日本文学の成果の重要な拠点が、大都市ではなく柏崎にできたのは、意義深いことです。私たち新潟の広告やメディアに関わる者たちは、そのことを誇らしく世界に発信していきたいと思うのです。