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広告セミナー講演会:講演「銀座のママに学ぶ、人間力、女子力、ビジネス力」

熱心に聞き入る参加者

熱心に聞き入る参加者

 本年度の広告セミナーは、東京・銀座の「クラブ稲葉」のママで、銀座で飲食店など4軒を経営する白坂亜紀さんを講師に招いて、2013年11月21日にホテル日航新潟で開催した。
 白坂さんは大学在学中に日本橋の老舗クラブで勤務、女子大生ママとして一躍有名になった経歴を持ち、その後日本料理店やバーなども立ち上げ、現在も現役ママとして活躍されている。「銀座のママに学ぶ、人間力、女子力、ビジネス力」と題した講演には、会員社80名余が参加し、本場の接客業やおもてなしの心を学んだ。普段はなかなか聞くことのできない、銀座高級クラブの運営の仕組み、個人事業主としてのホステス、上客を見分ける眼力、指名の業界ルール、同伴出勤やアフターの意味、売り掛け管理や回収の苦労談、お店での粋な振る舞いなどについて、ユーモアを交えながらもシビアなビジネスの現場の話に興味深く聞き入った。
 後半は、長年銀座で仕事をして来た恩返しとして様々なプロジェクトに関わった話に及んだ。「最近ミツバチが減っている」という老舗旦那衆の話から、原因は農薬が関係しているのか? では銀座のど真ん中、それもビルの屋上を緑化してミツバチを養蜂してみようと始まった「ミツバチプロジェクト~銀座に養蜂場を」にも積極的に関わってきた。ミツバチの行動半径4キロも考えて緑化を広げながら、取れた“銀座蜂蜜”はハニーハイボールとして飲料協会加盟のバーなどでも提供し、文明堂のお菓子にも使うなど、地域の特性に合った活用ができているのが面白い。酒造会社銀座ビルの屋上に天空農園を作り水田も始めた。地域の小学生が稲刈りに来る、できたお米でお酒も造る、地域を巻き込んで取り組む運動に発展してきている。さらに街に桜の木を植える、花が終われば実がなる、その実を小鳥がついばむ、という銀座里山計画も進行している。
 「地域を巻き込み、熱意のある方々に支えられたイベントが長く続いていく」という思いが、広告やイベントに携わる人間には改めて噛みしめたい言葉だった。最後にママの言葉で締めくくりたい。「銀座のクラブは男をみがく場所、粋こそが大事」。