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全広連シンポジウム

全広連シンポジウム
「新型ウィルス禍の今こそ、デザイン経営を」


全日本広告連盟、新潟広告協会主催による、全広連シンポジウム「新型ウィルス禍の今こそ、デザイン経営を」が12月3日(木)、新潟日報メディアシップ日報ホールで開催されました。このシンポジウムは全日本広告連盟が広告関係者のみならず広く一般の方も対象に毎年全国数か所で開催し、様々な事例や最新情報を紹介することで、広告によるコミュニケーション活動が一般市民の文化的な生活向上に貢献するものになることを目的としています。当日会場には広告関係者のほか一般参加者も含め、約100名の聴講者が参加しました。


シンポジウムはテーマに合わせ、3部構成で進行され第一部は「経営に取り入れるべきデザイン」と題しアートディレクター、クリエイティブディレクターで株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役、永井一史氏による講演で始まりました。講演の中で「デザイン」とは論理的思考ではなく創造的思考をすることが重要であり、デザインの特性とは人から考え、形にして、美と調和を大切にすることだと説明しました。そしては複雑化し不確実な時代においてデザインは企業経営を強く未来に向けて革新し、人の生活、未来の社会をより良くしていくと講演を結びました。


第二部は「デザイン経営の必要性」と題し、一橋大学教授の鷲田祐一氏による講演へと続きました。そこで鷲田氏はGAFAに代表されるインターネット付随サービス企業の市場がまだまだ拡大傾向にあることを説明し、このような欧米企業のデザイン思考と日本企業の思考の違いが企業成長において脅威となり、デザイン定義が広い企業がこれから成長すると結論づけました。


その後休憩をはさみ、第三部は「地方におけるデザイン経営の実践法」と題し、講演された永井氏、鷲田氏に加え、三条市出身で新潟を拠点に活躍している株式会社フレーム代表、石川竜太氏の3名によるトークセッションが行われました。会場参加者から数多くの質問も出され、大変興味深く熱気のこもったシンポジウムとなりました。